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自宅に居ながらアムステルダム観光を楽しむ

美術館&ギャラリー

アムステルダム国立美術館 は、収蔵作品のデジタル化を長年に渡って進めてきました。例えば、同美術館のウェブサイト「Rijksstudio」では、数十万点にのぼる膨大な所蔵品を閲覧、ダウンロード、印刷はもちろん、パズルを作ったりすることもできます。この美術館で最もよく知られている作品はレンブラントの「夜警」。現在は修復作業中ですが、その様子をOperation Night Watchで見ることができます。また無料アプリを使えば、美術館のバーチャルツアーを楽しむこともできます。

またフェルメールの「牛乳を注ぐ女」を含む18枚の絵画をまるで美術館に足を踏み入れたように閲覧できたり学芸員の解説も楽しめる「Masterpieces Up Close(オンラインでアムステルダム国立美術館の展示作品を楽しめるウェブサイト)」など、同美術館は新型コロナウイルスの影響に対する対策として様々な試みを行っています。このほかには、キュレーターによる3分間のトーク動画も制作。第1回で取り上げられた19世紀イギリスの写真家、アンナ・アトキンスは、世界で初めて写真を本に挿入することを考えたアーティストと言われています。モダンアートのように美しい、植物を撮ったサイアノタイプ(青写真とも言われる写真技法)の作品で知られるアトキンスは、1843 年から10年の月日をかけて1冊の写真集を作り上げました。

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ゴッホ美術館自宅に居ながらアートを楽しむ様々な方法を提案しています。例えばゴッホの手紙を読むのも面白いですし、アプリ「Unravel Van Gogh」では肉眼では分からない作品のディテールまでを観察することができます。

またアンネ・フランクの家のウェブサイトでは「アンネの日記」が綴られた屋根裏部屋をバーチャル観光できます。

さらに現代アートがつまったアムステルダム市立美術館は、毎週金曜日の午後2時から開催中の展覧会とパーマネントコレクションのライブツアーをFacebookとYouTubeでストリーミング配信しています。ビデオアートの開拓者で韓国生まれのナム・ジュン・パイクの展覧会もストリーミング配信されました。

これら美術館のほかにも、観光会社「Stromma」がアムステルダムの街を象徴する運河バーチャルクルーズが楽しめるサービスを提供しています。

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アムステルダムの街について詳しく知るには、オランダの国民的作家、ネスシオ(本名はヤン・ヘンドリク・フレデリック・グレンロー)の作品がうってつけです。ネスシオは第一次世界大戦前後の時代を舞台に、貧しい芸術家や詩人を題材にした小説を数多く執筆しています。2012年にはネスシオにとって初めての英語版作品となる「Amsterdam Stories(オリジナルの文学集)」が出版されています。

写真

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アムステルダムの街を写真に収めた作家といえば、ヘオルヘ・ヘンドリック・ブレイトネル(1857-1923)とエド・ファン・デア・エルスケン(1925-1990)が最も有名で、この2人の作品はアムステルダム市のウェブサイト にも掲載されています。ブレイトネルは街の通りを舞台にスナップショットを長年撮り続け、当時の様子を記録した興味深い作品を残しました。

同じくストリートフォトグラファーで映像作家でもあったエルスケンの代表作は、パリをテーマにした写真集「セーヌ左岸の恋」ですが、1950年代にはアムステルダムで数々の素晴らしいポートレイト作品を制作しています。イギリスの写真家、マーティン・パーもエルスケンの大ファンとして知られています。アムステルダムを深く知るには、ブレイトネルとエルスケンの作品がまたとない“ガイドブック”となることでしょう。

映画

「My Rembrandt」

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ウケ・ホーヘンダイクが監督したドキュメンタリー映画「My Rembrandt」(2019年)は、レンブラントと様々な人物との関係性を描いた魅力的な作品です。アムステルダムも舞台の1つとして登場します。mubi.comなどで視聴することができます。またアムステルダムを舞台にした最近の娯楽作品としては、サミュエル・L・ジャクソンとライアン・レイノルズが主演のコメディスリラー「The Hitman’s Bodyguard」があげられます。

音楽

ラムセス・シャフィー(1933-2009)はオランダで最も有名な歌手・俳優でした。ポーランド系ロシア人の貴族の母と、エジプトの外交官の父の下にフランスで生まれ、生涯のほとんどをアムステルダムで過ごしました。歌詞の大部分はオランダ語ですが、フランスの男性歌手に憧れていたそうで、楽曲にはその強く影響が感じられます。

新型コロナウイルスの影響が続く現在ではコンサートに赴くことは難しいですが、Royal Concertgebouwのウェブサイトでクラシック音楽の過去の名演を見ることができます。

Instagram

2020年3月21日にfrankey (@streetartfrankey) がInstagramに掲載した写真をご紹介します。

アムステルダムをテーマにしたInstagramアカウントでは@streetartfrankeyがお薦めです。オリジナリティ溢れる内容はもちろん、とにかく笑えます。アムステルダムの日刊紙「Het Parool」にも同様の写真が掲載されました。

フード&ドリンク

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アムステルダムの食事は国際色豊かですが、伝統的なオランダ料理もあります! 家庭で作る伝統料理「スタンポット」は、じゃがいもと一緒に人参、エンダイブ(苦味のあるチシャ菜)、ケール、玉ねぎなどの野菜を茹で、熱い牛乳を加えてマッシュした一品です。ソーセージとピクルスを添えていただきます。

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オランダ人はビールをよく飲むので、バーチャルツアーに行くときはオランダ産ビールを用意するのを忘れずに。また最近、若者の間ではオランダのジン、ジュネヴァ(ジンの原型と言われるオランダで人気のリキュール)の人気が復活しています。ストレートで飲むものですが、アルコール度数が高いので、空腹時には飲まないでください!ビーフソーセージ、チーズ、マスタードがよく合います。

この記事はThe Guardianのレイチェル・ディクソンが執筆し、NewsCredのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまで。

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