冬季剪定、ぶどうのたくましさ、安曇野の自然の豊かさ・・・

今回お伝えするのは、休眠期の作業で最も重要と考えられている、剪定作業についてです。

安曇野池田ヴィンヤ-ドは、圃場面積が広く標高差もあるため、圃場毎に気象条件に違いがあります。
残雪があると休眠期の作業の効率が下がることから、剪定をする畑の優先順位は、残雪が残り易い畑から先に作業を進めて行く様にしています。

剪定作業は難しく、迷うことが多いため、時々、相談をしながら作業を進めています。
画像①
実際の剪定作業ですが、剪定前と剪定後の写真を比べてみましょう。
画像②-3

品種はカベルネ・ソーヴィニョン、仕立はGuyot Double(ギュイヨ・ドゥ-ブル)と言い、垣根仕立の一つで、主に、左右に結果母枝を2本残す方法です。
この仕立の特徴は、結果母枝をできるだけ、左右、同じ高さ、対照に配置することで、新梢が均一に育ち、ぶどうの熟度がそろうことで、一度に収穫することが可能になります。
画像③-4
大胆にも昨年伸びた枝の約80%~90%は剪定により切り落とし、主に、両腕と言われる2本の枝を残します。
これら2本の枝を、矢印の様に両側に倒して針金に固定し、今年の結果母枝とします。
こうすることで、残された枝にある芽に栄養分を集中させ、今年、一気に伸びる新梢のそれぞれに品質の良いぶどうを実らせるがことができます。
因みに、身近な落葉果樹には桃とリンゴがありますが、共に、2年目の枝(昨年伸びた枝)以降にしか実を結ぶことができません。
ぶどうには、この他に頑強な巻きひげがあり、他の果樹にはないぶどうのたくましさを感じます。
画像④-3
作業中、圃場の中で、樹にぶら下がっている袋状のものを数か所で、ほぼ同じ高さの位置に発見しました。
これは、安曇野の自然の豊かさたるゆえんかもしれませんが、最近ではなかなか見られないようになってきているという蓑虫(みのむし)です。樹の粗皮で作られた袋を被っているため周囲と一体化し、一見、どこにあるかは分かりません。
蓑虫が巣をつくる位置と積雪量との関係は定かではありませんが、今年は、この高さまでの積雪量は観測されておりません。

安曇野池田ヴィンヤ-ドの大半の樹は2011年3月11日の東日本大震災以降に植栽しておりますので、丸8年が経過し、年々品種特性が増し、香味のバランスが高まってきています。
これまでの経験を重ねて、今年も、新たな栽培方法を取り入れ進めて行きたいと思いますので、今後も安曇野池田ヴィンヤ-ドの製品にご期待下さい。

安曇野池田ヴィンヤード  田中 亘

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