【グランポレール勝沼ワイナリー】ようやく完成!!、オリジナルワインを試飲!

[いよいよ最終日!]

勝沼を囲む山々が冬色に染まる12月。相変わらず先っぽだけ見えている富士山も真っ白です。

今日は2014年「マイワイン体験教室」の最終日。冷たく澄んだ空気の中、グランポレール勝沼ワイナリーに続々集まった16人の参加者は心なしかソワソワ。

それもそのはず、ぶどう栽培から始め、丸1年がかりで仕込んだマイワインが完成という、夢にまで見たその日がついにやってきたのです!

最後の仕上げとなる今日の作業は、仕込んだワインをボトルに詰め、コルク栓を打ち、コルクの上からキャップシールをかぶせ、ボトルの表と裏にラベルを張るという、要はオリジナルワインの着付け&メイクアップ作業。

まずは製造場で、ワインをボトルに注ぎ入れる作業からスタートです。

今回、オリジナルワインのために選んだのは、樽でぶどう果汁を発酵させる造り方。なので樽から伸びたホースをボトルに入れ、泡立てないように注意深くワインを注ぎます。その数、おひとり6本ずつ。皆さん絵に描いたように真剣そのものの表情です。

「みんなの大事なワインですからね、こぼしたら大変、大変」

「おーっと、泡立たないように注ぐのって意外に難しいなぁ」

「あぁいい香り〜。もうこのホースから直接、ワインをいただきたいっ」

と、真剣ながらも嬉しさのあまりついつい言いたい放題になっていく面々。

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次にコルカーという機械を使って、ボトルに天然のコルク栓を打ち込む作業に入ります。

「この機械でボトルの注ぎ口から、まず窒素を注入。それからボトル内部を真空にすると同時に、コルクを圧縮して押し込みます」というスタッフの説明に皆さんフムフム。その言葉通り、ボトルにプシュップシュッとコルクが打たれていくと….

「へえ〜、窒素注入からコルクが入るまで一瞬ですね」

「本当に早っ、上からコルクが鉛筆くらいの太さまで縮んで入っていくのが見えますよー」

と小学生の社会科工場見学のような和やかな雰囲気に。

ちなみにコルク栓は、抜く時に20キロ以上の力が必要な強さに打ち込むのが基本。調べてみるとこの日は26.8キロの強さで見事合格です!

コルク栓がしっかり詰められ、中身がもれなくなったところで、愛しいマイボトルを両手に持ち、頬ずりしながらパシャパシャと記念撮影。その姿、ほとんど初孫を抱く祖父母のような? あ、し、失礼。。。

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[少しずつカタチになって…]

 

さて、作業もいよいよ終盤です。ボトルにキャップシールを付ける、キャップシーラーという機械が動き始めると「おおっ、カッコいい〜!」の声が次々に。

その後はコンベヤーにキャップシールを手で被せた自分のボトルを並べ、スイッチオン。ボトルはまず光るライトの前を流れ、スタッフが中のワインを目で見て検品していきます。

「すごい、人の目で確かめるんですね。機械がやるのかと思ってた」

「ボトルがキラキラ光ってきれい!」

検品は、白ワインの時は白、赤ワインの時は赤い光で行います。「赤ワインに白い光を当てると見えにくいんですよ。だから光を変えています」とスタッフ。高品質のワインは、こんなていねいな作業から生まれるのですね。

ボトルはさらに流れ、本来なら表裏同時にガチャンとラベルが張られるのですが、今日は皆さん手作業でラベルを張ることになっているためここはパス。最後に高速回転するローラーの下へと進み、キャップシールをボトルの口にぴったり張り付けて出てくるという仕組みになっています。

というわけで、自分のボトルをコンベヤーにセッティングし、それぞれマジシャンのように呪文を唱えたり、「おいしくな〜れ」と念じたり、ビシッと決まったキャップシールをなでながら「おお〜っ。それっぽくなってきたぞー」と歓喜の声を上げたり、それはもううるさいくらい賑やかなこと!

そうそう、ゴールはもう目の前ですからね、皆さんのワクワク気分、よーくわかります。

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そんなこんなで、次はいよいよ最後の工程、ラベル張りに挑戦です!

「工程ごとに形になっていくのが感動ですよね」と笑顔を浮かべながら、皆さんセミナー室へ。

ラベルは市販されているワインと同じように、表と裏に2枚張ります。スタッフのアドバイスを聞きながら、何度も何度も張る場所を確認する面々。

「これ、いい位置じゃない?」

「あっ、空気が入った。失敗したかな」

「わぁ、このラベルは素敵ですね。お店に並んでいるワインみたい」

あちこちのテーブルで皆さん盛り上がりながらラベルをペタペタ。

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ここで、凝りに凝ったオリジナルラベルのいくつかをご紹介しましょう。

16名の参加者全員の指紋でぶどうの房をデザインしたもの。

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やはり体験教室で作ったという自分のメガネをデザインしたの。

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自分の似顔絵や、家族の写真などをあしらったもの。

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フランス語で「タエコ(自分の名前)の白ワイン」と書き、プレゼントする相手の名前を入れるスペースを残したものなどなど。16

 

 

なかには、和食店やスペイン料理店など、プレゼントする相手を思って6本すべて違うラベルを作った方もいらっしゃいました。

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[ついに完成!]

 

悪戦苦闘すること数十分、皆さんのラベルは無事すべてのボトルに張られ、ついにオリジナルワインが完成しました!

「1年間、本当に楽しかった。体験教室っていろいろあるけど、材料から自分で造らせてもらえることはあまりないでしょう? ぶどうから育てるなんて、本当に贅沢でした」

「私はね、オリジナルワインを2ダースも追加注文しちゃったんですよ。同窓会やパーティーで飲む約束がたくさんあって、それでも足りないくらい。友達も楽しみにしているんですよ〜」

セミナー室はもう笑顔いっぱい!

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そして、ともに1年間汗を流したスタッフから、16名おひとりずつに教室の修了証が手渡されると、最後の最後に本日のメインイベント、一番幸せな時間が待っていました。

そう、できたてほやほや、オリジナルワインの試飲です!

 

でもちょっと待った。

自分のワインを味わう前に、同じ畑でスタッフが2011年と2012年に栽培したシャルドネ種のぶどうを使ったワインを2種、まずは比較のためにテイスティングです。

2011年は樽発酵とステンレスタンクで発酵させたものをブレンドした白ワイン、2012年は樽発酵100%の白ワイン。さて、その違いは?

「あっ、香りが全然違う! 2012年のほうが重い。味に厚みとマンゴーのような甘みがありますね」

「本当、違いますね。2011年はすっきりした酸味でさわやか。私はこっちが好きかな」

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一通り比較したあとに、いよいよ皆さんのオリジナルワインの登場です。

体験教室で選んだのは樽発酵でしたが、ここではスタッフが同じ今年のぶどうをステンレスタンクで発酵させたワインも一緒に用意されています。

さて樽とステンレス、どう違うのかな?

まず、オリジナルワインのグラスをまわしながら香りを楽しみます。

「ふーむ、パイナップルというより、グレープフルーツのような青い香りがしますね」

次に、ドキドキの面持ちで最初の一口をそーっと口にふくみます。

「ああ、やわらかい飲み口だ。酸味もやわらか。これは満足ですね〜」

「いや、これを自分たちで造ったと思うと感無量です」

つまり、オッケー!合格!ということでしょうか。ではステンレスタンク発酵の方は如何に!?

実はね、これが意外に好評だったのです。というのも、皆さんが育てた畑のぶどうはスタッフでさえも樽発酵のほうがよいワインになると考えていました。ところが今年は少し違って、同じくらい良い出来栄えに。こんな嬉しい誤算もワイン造りの醍醐味のひとつなのですねぇ。

「すっきりした酸味、切れ味がよいです。夏まで寝かして、冷やして カクっと飲みたいですね」「いいですね、ぜひそれやってみよう」、少し赤くなった顔で笑い合う皆さん。

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ぶどうは例年、秋に向けて糖度がどんどん上がり、それと反比例して酸味は落ちるのが普通です。ところが今年は酸味が落ちるのが遅く、スタッフは皆さんの収穫日を遅らせることも考えたほどでした。

「予定が変えられないので収穫しましたが、結果的に面白い仕上がりになりました。樽発酵のほうは、甘味と酸味のバランスが絶妙。ステンレスのほうのすっきりした味も、ぶどうの酸味のおかげです」とスタッフも大満足の様子。

「来年は自分たちも収穫を早めてみようかと思ったほどですよ」と、最後に大きな太鼓判をいただき、「マイワイン体験教室」の全行程が無事終了しました。

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めでたしめでたし!皆さん、お疲れさまでした!!

あとはたっぷり美味しく楽しんでくださいね!!

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グランポレール 山梨勝沼 自園シャルドネ樽発酵 2012

今回、皆さんがテイスティングした2012年の白ワインです。グランポレール勝沼ワイナリーのぶどう畑で収穫したシャルドネ種を使い、フレンチオークの小樽で樽発酵した後、5カ月間樽熟成させました。「香りが違う! 味に厚みと甘みがある」という言葉のとおり、バニラのような香りと辛口ながら後味に甘さを感じさせる味わいです。相性の良い料理は、いかのマリネやイタリアンドレッシングをかけた野菜サラダ、柿のクリームチーズくるみ載せといった、酸味や香ばしさのあるもの。これは、同じ畑のぶどうから造った皆さんのオリジナルワインも同様です。2014年のインターナショナル ワイン&スピリッツ コンペティション 銅賞を受賞。税込1,944円。

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