こんにちは、バイオ研究開発部の時園です。
今回は、テーマである“交配”の現場を攻めていきますよ![]()
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前回 はいろいろな種類の大麦を見ていただきました。私が所属するバイオ研究開発部では、各地域担当のブリーダーがその多くの性質、特徴の中から、その地域にあった大麦をつくるべく、日々研究をしています。
その最初のステップが“交配”なのですが、では、実際どんな作業をしているかというと・・・
作業はとっても大変
下の写真はその作業風景です。ビニルハウスの中でしゃがみこんでいるのは、北米の大麦担当フィールドマンとして「ほし日記」にもよく登場する先輩ブリーダーの保木さん。
除雄(じょゆう)といって、大麦が自家受粉しないように雄しべを取り除いているところです。手元を見てみてみましょう。
適度に育った穂を選んだら、小花(しょうか)を1粒ずつ先端を
でチョキンと切ります↓
その切り口から、3本ある雄しべを全てピンセットでつかみ↓
取り出します↓
取り出したあとは、周囲の大麦の花粉で受粉しないように紙袋をかけて防ぎます↓
1つの穂には小花が20~25粒並んでいるので、ベテランブリーダーでも穂1つあたり3~5分程度かかります。そんなもん?と思うかもしれませんが、実際、作業風景を見ると信じられないほど早いんです。私もはじめて見たときは、正直、かなりビックリしました![]()
それから数日・・・袋のなかでは、小花が開きはじめます。ちなみに下の写真は1個だけ除雄に失敗して、自家受粉したために粒が実ってしまい、小花が閉じたままです![]()
まさに、この開いた状態が“交配”のチャンス
膨らんだ小花に、目標とする性質をもった大麦の雄しべについている花粉を、小花のなかにある雌しべに丁寧にかけてあげます↓
“交配”から約3週間、これが受粉に成功した穂です↓
除雄の際、小花を傷つけてしまったり、花粉が未熟だったりすると受粉してくれません。慣れないと本当に難しい作業なんです。
こうした交配作業を何度も何度も繰り返して、高品質の大麦品種ができ、そこからおいしいビールが生まれます
何年もかかる地道な作業ですが、とっても大切な作業なのです。
除雄、交配は大麦の育成状況によって時期は異なりますが、群馬のバイオ研究開発部で行うものは2~3月がピークを迎えます。ピーク時は、穂と向き合いながらの作業がまる1日続くのです![]()
私たちバイオ研究開発部では、よりよい品質を目指し、大麦を栽培してくださる生産者の皆様に、そしてビールを飲んでくださっているお客様に、どんな大麦をつくれば私たち全てのお客様に喜んでいただけるのだろうと、日々考えながら研究に励んでいます。
今回も長くなってしまい、すみませんでした。さて、次回は育種の次のステップ“選抜”という作業についてお伝えしたいと思います。
ではまた![]()
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