こんにちは、バイオ研究開発部の時園です。
前回に引き続き、当社が取組んでいる「大麦の育種」についてお伝えしたいと思います。今回のテーマは“交配”ですが、その前に、もう少し大麦の種類についてお勉強を![]()
そもそも、なんで自社で「育種」をするのか。
いい大麦を見つけて買えばいいんじゃないの?普通の会社ならそうするのでしょう。
でも、サッポロビールは違います★
私たちサッポロビールは、 1.乾杯をもっとおいしく! 2.おいしいビールをもっとおいしくしたいと日々願い(-人-) 3.そのためには、よりよい品質の大麦が欲しい 4.だったら高品質で安全な大麦を自分たちでつくればいいんだ という考えが、135年前の創業当時から引継がれている精神であり、それは大麦に限ったことではなくホップも同様です。 創業当時の原料のお話はこちらから⇒「サッポロビール物語」 その「育種」の最初のステップが“交配”です。 大麦は、自家受粉をしてしまう植物です。そのままにしておけば、勝手に実り、自分と同じような性質の子孫を何代も増やすことはできます。ただ、育種はよりよい品種を育てることですから、例えば、ビール品質の優れた品種と栽培しやすい品種(収量が高い、病気に強い、倒れ難いetc.)を掛け合わせて、より優秀な性質をもった“品種”をつくることからはじまるのです。 どんな性質や特徴を組み合わせるか、それを決めるのはブリーダーの重要な仕事のひとつです。どんな品種もはじめはゼロからスタート では、どんな性質や特徴をもたせるのか、具体的な例を挙げてみますね。 “性質”、“特徴”と一口にいっても「目に見える特徴」と品質など「収穫して分析してはじめてわかる性質」などさまざまです。 例えば、大麦には二条大麦と六条大麦があります。下の写真は、二条大麦の「はるな二条」です。当社が1980年代に開発した品種ですが、その品質の高さから開発当時は“奇跡の麦”とも呼ばれていたんですよ。宇宙にも行った大麦はこの品種です。 そして、こちら↓が六条大麦です。見た目からして全然違いますよね 日本で使用されるビール用大麦はほとんどが二条大麦です。六条大麦は「麦茶」や「麦ごはん」など食用にされることが多いのですが、北米やヨーロッパでは六条大麦からビールをつくることもあるんです。 ほかにも、目に見える特徴としては、稈(カン=茎)の長さや穂の大きさ、形などがあります。稈の長さは背丈を表しますが、生産者にとって育てやすいと好まれるのは、稈が短くて強い品種。現在の日本のビール大麦品種は、過去に栽培されていた品種と比較すると格段に稈の長さが短く、倒れ難くなっているんです。育種による成果の賜物です そのため、各地域の担当ブリーダーがその地域にあった大麦を育種していくんです。 群馬のサッポロビールの試験圃場ではさまざまな地域の大麦が栽培されているので、顔がまったく違う大麦が育っています。なかにはこんなめずらしい色のものも・・・ 今回は、“交配”に先駆けて、いろいろな大麦があることを見ていただきました。次回は、その交配の現場にグイグイっと迫ってレポートいたしますので、お楽しみに★
をモットーに![]()
=育種+協働契約栽培![]()
それをひとつずつ“交配”によって特徴をもたせていき、最終的に「優秀な大麦」ができあがるんです。
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例えば、品種によっては、こんなに違うんです↓その差は20cmぐらい![]()
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