こんにちは、大麦担当のフィールドマン、金谷です。
前回のクイズ覚えてますか?この鳥の名前は・・・
正解は「ムギマキ」といいます。(写真提供:Field Guide淡路島の野鳥)
スズメの一種で、日本で見ることができる旅鳥です。寒い国と暖かい国の間を渡る途中に日本を通過するそうで、春と秋に訪れるのだそうです。日本では麦の種播きの頃に見られるから「ムギマキ」とよばれている説はあるようですね![]()
さて、私は群馬県にあるバイオ研究開発部麦育種開発センターでビール大麦の品種開発に関わる研究をしています。
私たちにとって品種開発とは、おいしいビールづくりに適した特長をもち、かつ、生産者の方が育てやすい品種を開発することです。
ビールづくりに適した特長とは、例えば、泡持ちがよくなるための成分を多く有するもの。また、ビール醸造上に有効な特長をもつものを開発することももちろん大切ですが、それだけでなく、病気に強い、倒れ難い、収量が多いなど生産者にとって利点のある特長を持たせることも良質な大麦の条件になります。
前回、説明したとおり、関東の播種(はしゅ)は秋。
この試験圃場でも11月上旬に種播きをしました。
2ヘクタールある畑には、毎年、約10万種類もの開発中の大麦を播くんです。その中で有望な系統を選抜して翌年播く・・・ビール大麦として品種登録される確立は10万分の1と言われていますので、この畑の中から1種類登録されればラッキーなぐらい![]()
畑では1年に1回しか栽培できないので、新たな品種が生まれるまで、本当に気が遠くなるほどの年月を費やすのです![]()
一般の生産者の方であれば、たいてい一品種だけを播くので、大型の機械でいっぺんに播くことができます。ところが、私たちは品種ごとの育成を1個体単位で観察する必要があるため、種を1粒ずつ間隔をあけて播かなくてはなりません。
畑を耕し、区画整理をして、野菜にも使われるシーダーテープに品種別の大麦を1粒ずつ約5cm間隔に入れてセットする・・・この準備期間を入れると播種には2~3ヶ月を要します。
またまた、クイズ。これ
、なんだと思います?
糸をひいた納豆に見えますけど・・・![]()
実は、これが、大麦の種が入ったシーダーテープです。水溶性だからそのまま土の中で分解されていく素材で、1粒ずつこうして縒ってあるんです。
こうしたテープを区画ごとに番号をつけてロールに巻き取ります。番号は番地のようなもの。どの品種をどこに植えたかわかるように管理しているのです。それにしても、このテープを何km分つくったことか![]()
やっとセットできたこの大麦の種たちをどうやって播いたか、続きはまたまた次回に![]()
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